□ その時彼らは13 〜 ある部屋の中で □

 

「もうそろそろだね、あのころの彼らになるのは」

「はい、そのようですね」

「どうするんだろうね」

「正直判りません。『神の御心のままに』としか言いようがありませんね」

「暫く静観していただけあって、愛着もあるしなぁ。あの時とは、こっちのメンバーも違うし…」

「そうですね。大変な事態になるでしょうね」

「う〜ん、困ったなぁ、いやだなぁ、めんどくさいなぁ…」

「そういっている貴方から、今の状況を楽しんでいるそぶりが伝わってきていますよ」

 

 

(『第二十話 プロローグ』より ◆ 2003年11月初出)

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