「もうそろそろだね、あのころの彼らになるのは」
「はい、そのようですね」
「どうするんだろうね」
「正直判りません。『神の御心のままに』としか言いようがありませんね」
「暫く静観していただけあって、愛着もあるしなぁ。あの時とは、こっちのメンバーも違うし…」
「そうですね。大変な事態になるでしょうね」
「う〜ん、困ったなぁ、いやだなぁ、めんどくさいなぁ…」
「そういっている貴方から、今の状況を楽しんでいるそぶりが伝わってきていますよ」
(『第二十話 プロローグ』より ◆ 2003年11月初出)