ちょっとコラム
小論文の添削や模試の現場では、どんな感じで評価がされているのでしょう? ここでは、上から「A/B/C+/C/C−/D/E」という評価レベルがあるものとして話しましょう。 まず「A」。100点満点中90点以上に当たると言っていいでしょう。この評価ははっきり言って、99%あり得ません(あれ、でも私、一回だけ出したかな‥)。よほど採点者を唸らせないかぎり、まず取れません。だから「だれも取っていない」と思って問題ないでしょう。 次に「B」。100点満点中65〜85点くらい。この評価を得たひとは、「自分らしい論文を書ける(表現できる)」と判断されています。「自分らしい論文」を書けるのはとても素晴らしいことです。自信を持っていいです。あとは採点者のアドバイスに従い、自分の弱い部分を強化していきましょう。 さて、「C+/C/C−」ですが‥‥100点満点中45〜60点くらい。「C」にプラスがつくかマイナスがつくかで凄い差があるとは思わないでください。もちろん、「C+」「C−」の評価にはそれなりの理由があります。「ちょっと普通よりいいかな」と思ったものがプラスをつけられ、「悪い点が他より若干目立つな〜」と思うとマイナスをつけられます。しかし、それらは絶対的な差ではありません。スパートさえかければ、すぐに入れ替われるような差だと思っておきましょう。 そして「D」。100点満点中25〜40点くらい。ちょっと頑張りが必要ですね。まぁ、小論文に対する姿勢を正せば、すぐにCに上がれそうなひとも多いです。小論文の書き方がなってないだとか、あまりに自分勝手な論を展開しているだとか、読解すべき長文のテーマを正しく解釈していないだとか、そういった場合はこちらになります。採点者の忠告は、謙虚に受けとめましょう。 最後に「E」。目安は100点満点中20点以下ですが、ほとんど0点に等しいと思ってください。これも90%あり得ない評価です。ただ、ほとんど「白紙である」ような場合には、評価できる内容が何もないのですから、どうしても「E」になってしまいます。とにかく「書く」。これが重要です。 これらの評価は、各大学ごとに異なる採点基準にも左右されます。たとえば、「読解力30、構成力30、表現力20、独創性20で採点」であるとか、「文章力はあまり見なくていい」であるとか、「独創性を主に評価する」であるとか、様々です。同じ小論文を出しても、それらの採点基準によって、評価は変わるでしょう。 |
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2002.5.28 葵 都魔都
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