■自分の考えとは? 〜主張〜 |
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論文は「何らかの問題に対する自分の考えを述べる」場であると言いました。
では、「自分の考え」って、なんでしょう? どんなものを「自分の考え」というのでしょう? たとえば、「コメの自由化について考えよ」という問題が出されたとします(これ、5年前はものすごくポピュラーなテーマだったんです(笑))。
上の三人のうち、ひとりだけ「自分の考え」を述べていない人がいます。だれでしょう? このとき、間違っても「これからも考えていくべき問題である」などと書いて終わらせてはいけません。どんな表現であれ、「問題だなぁ」で終わっている場合、あなたは『主張』を持っていないと見なされるからです。 |
■考えの拠りどころ 〜論拠〜 |
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さて、「自分の考え」は『主張』だけではありません。もう少し見てみましょう。
どうです? どちらの方が「自分の考えを論じよう」としていると思いますか? このように、「こう(すべき)である」という『主張』には、その拠りどころが必要です。拠りどころとはすなわち、「その主張通りにするとどんなメリットがあるのか」あるいは「どのように問題が解決に向かうのか」ということです。 拠りどころとなる「自分の考え」を『論拠』といいます。 それに、「こうすべきだー!!」と叫んでも、それが根拠のある意見でなければ他人を「説得」することはできないものです。 |
■核となるモノ 〜主張と論拠〜 |
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論文を書くときに「核」となるのは、この『主張』と『論拠』です。この二つが論文のすべてで、あとは付け足しと言ってもいいくらい、最重要項目です。 ある問題に対してあなたはどう(すべき)であると考えるのか、それはどんな根拠によるのか、この『主張』+『論拠』のセットを「自分の考え」として、必ず書くようにしましょう。 |
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2002.4.7
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