古代のアンデス文明およびマヤ文明を研究する同好会

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2004年度12月の講師
関雄二国立民族学博物館助教授

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お問い合わせは:
andes@r5.dion.ne.jp

2004年12月の定例講座

「北高地カハマルカ文化」
講師:関雄二国立民族学博物館助教授

2004年12月18日(土)
東京外国語大学本郷サテライトにて


講義前半で、カハマルカ盆地の編年と各時期の精製土器(Fine Ware)の文様などの特徴についての説明があり、後半では、本物の土器を実際に見て、触って、分類を試みました。

カハマルカ早期、前期、中期、後期、末期(晩期)、その他に分けていきます。スライドを見ているときには理解したつもりでいても、 いざ、どの時期の土器かと問われると戸惑う土器片ばかり。 色使い、文様、器形、胎土...各グループ、かなり真剣です。なかなか筋の良いグループもありました(?)。

カハマルカ文化の絶頂期は「カハマルカ前期」。遺跡の数が多くなり、 土器も文様が多様化し、胎土も緻密化して繊細なつくりになります。この時期の土器は、素人目にも明らかに質の良いモノでした。


盆地というと標高の低い土地をイメージしてしまいがちですが、カハマルカは 標高2,500〜2,750mくらいに位置する、地方発展期に山の文化の栄えた土地。といっても、海岸地方の文化に比べ、社会の統合度は低かったそうです。分布状況から遺跡をグループ化し、土器の文様との関係を調べれば、アイデンティティーの差が見出されるのでないか、アンデス特有の双分制が見出されるのではないか、など、まだまだ興味深いテーマが多く残されています。


次回1月15日(土)は杉山三郎愛知県立大学教授による
月のピラミッドの発掘、テオティワカン遺跡調査の報告


*受講には申し込みが必要です。詳しくは入会案内をご覧ください。