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2005年3月
特別公開講座の講師
レオナルド・ロペス テンプロ・マヨール博物館研究員
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10周年記念企画特別公開講座 たばこと塩の博物館と共催
―「アステカ王国の神殿を掘る」―
講師:レオナルド・ロペス博士
(メキシコのアステカ考古学の第一人者で、テンプロ・マヨ−ル博物館研究員)
2005年3月26日(土)
たばこと塩の博物館にて
北方民族メシ−カ族は、14世紀末に現在のメキシコ市の中心地にあたるチノチトランを首都として、アステカ王国を建設しました。1621年にスペイン人により征服された頃には、チノチトランには20万人が住み、中央には豪華な宮殿と大神殿テンプロ・マヨ−ルがそびえていました。
16世紀に宣教師や先住民が書いた古文書などから、大神殿の歴史や守護神のことなどは知られていましたが、征服者がこれらを破壊しその上にメキシコ市街を作ったので、調査が出来ませんでした。1978年から本格的な発掘調査が始まり、徐々に内容が明らかにされました。第2期(1991〜2005年)はロペス先生が発掘団長を務めています。その結果、テンプル・マヨ−ルは、1390年頃に建設され、約100年の間に計12回の増設が行われたことが確認されました。さらに、隣接する「鷲の館」が発見され、壁画や多数の埋蔵品から古文書や絵文書などの資料が可なり正確に記述されていたことが判明したのです。これらの資料は、テンプル・マヨ−ル博物館で展示されています。
約3時間にわたる講演(スペイン語通訳は博物館榊玲子学芸員)で、発掘の情況や新事実、生け贄の宗教的な意味、12回の増築が行われた理由など映像を通じて解説され、大変興味深い内容でした。
講演終了後に講師夫妻とたばこと塩の博物館学芸員を囲む懇親会が催され、研究会からも12名が参加、熱心な質問が出るなど盛会でした
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