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アンデス文明研究会特別公開講座リポート
7月のアンデス文明研究会・特別公開講座が下記の要領で開催されました。
ホモ・フロレシエンシス 講師:馬場悠男先生(国立科学博物館 名誉研究員)
2013年7月20日(土) 東京外国語大学本郷サテライト 5Fにて
2003年にインドネシアのフローレス島の「リアン・ブア洞窟」地下約十mからオーストラリアとインドネシアの合同チームによって発見され、翌年10月に「Nature」に発表された人類の化石(ホモ・フロレシエンシス)は、身長が約1mで、脳の容積が400mlしかなく、それらの点では300万年前の猿人の特徴に一致しました。それにもかかわらず、石器を加工していた痕跡もあり、化石が発見された地層は、なんと約9万5000年前〜1万8000年前で、日本で縄文時代が始まる1万5000年前の寸前まで「ホモ・フロレシエンシス」はフローレス島で生存していたことになります。
この化石をめぐって、色々な憶測がなされ、ピグミーあるいは小頭症という病気の現代人ではないか、大型の原人が島嶼化(食料が少なく、高温多湿な熱帯雨林の島では体熱発散のためにも小型に収斂する)したのではないか、猿人ではないかとの諸説が唱えられました。馬場先生は海部先生とともには30年前から「ジャワ原人」の研究を続けていますが、その関係で2006年にフローレス島を訪問した帰りにジャカルタの「国立考古学研究センター」から「ホモ・フロレシエンシス」の研究に参加するようにとの招聘を受け、それ以来研究を続けています。先生方の研究によりますと、「ホモ・フロレシエンシス」の化石は御専門のジャワ原人の化石とよく似ているので、初期のジャワ原人が津波などで流されてフローレス島に辿り着き、独自の進化を遂げた可能性が高いとのことです。
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*受講には申し込みが必要です。詳しくは入会案内をご覧ください。
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